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六一  イエズスは血の汗を流された



 最後の晩餐のあと、イエズスさまは弟子たちをつれて、オリーブ山へおいでになりました。そこにはゲッセマニという美しい庭があり、イエズスさまはそこへ入って、「あなたがたはここにすわって待っていなさい。私はしばらくお祈りをしてくるから」とおっしゃって、ただペトロとヨハネとヤコボの三人だけをお連れになって、奥のほうへおいでになりました。イエズスさまは、これからお受けになる恐ろしい苦しみを思われて、深く悲しまれ、三人の弟子たちに、「私の心は死ぬほど苦しんでいる。あなたがたは、ここにいて、私といっしょに目をさましていてほしい」とおっしゃいました。それから少し離れた所へ行かれ、地にひれふして、「父よ。もしできることでしたら、どうかこの苦しみを、私からとり除いてください。けれどもそれは、私の心のままにではなく、あなたの思し召しのままになさってください。」と、くりかえしくりかえし、三度までもお祈りになりました。イエズスさまは、ご自分のご死去の苦しみをお考えになり、その恐ろしさから、血のような汗がしたたり落ちました。

 やがてお祈りを終えられたイエズスさまは、弟子たちのところへおもどりになりました。三人はつかれて、うとうと眠っていました。イエズスさまは三人を起こして、おっしゃいました、「起きなさい。さあ行こう。裏切り者が近づいてきた。」


一 お祈りはどのようにしなければなりませんか?

 
祈るときは、信心の心をもって、謙遜に、辛抱強く祈らなければなりません。
よく祈れば、その祈りは神さまにききいれられます。時には神さまは私たちのお祈りしたとおりにしてくださらないように見えても、その時は、さらによいお恵みをくださるのです。


 ロザリオ 苦しみの玄義 第一玄義


 「この一連をささげて、主がゲッセマニの園で、死ぬほどお苦しみになったことを思い、聖母のおん取り次ぎで、私を、自分の犯した罪をくやむお恵みを願いましょう。」


二 イエズスさまは、すべての人が犯した罪とその罰を、ご自分におひきうけになり、人間を救おうと思われました。けれどもこれは余りに恐ろしいことで、その苦しみを思うと、死ぬほどでした。そのときイエズスさまは、私の罪のために、どんなにひどく苦しまれたことでしょう。

 このように、罪は、イエズスさまをひどく苦しめるものですから、これから私は、もう決して罪を犯さない決心をしましょう。


三 なにか苦しいことがあったら、ゲッセマニのイエズスさまにならって、「父よ。思し召しのままに」と祈りましょう。


四 聖歌  公教聖歌集  171   いばらのかんむり



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